漂うままに

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NEWS-touch[通常盤] 全曲レビュー

今回は2005年発売、NEWSのtouchをレビューします。全16曲。さっそくレビューしていきましょう。

1,希望〜Yell〜
アテネオリンピックバレーボール世界最終予選 イメージソング。メジャーデビューシングル。とにかく、バランスがいい。今でも色褪せない曲調でいて、なおかつ簡単。この曲、仲間と一緒に闘うというよりは、一人で仲間を思い出して闘うってイメージですね。

思い出して あの日の約束を

とか

声が君を呼んでる 走れ

僕がここで君を見てるから

など傍にいることはできないけど応援してるよって、近くにいる人への応援歌にもなり、遠くの人を応援する歌でもあったんですね。とにかく、この曲はほんとうに素晴らしい出来です。

2,きらめきの彼方へ
第36回春の高校バレー イメージソング、8×4パウダースプレー CMソング。今でもJrは年一回のペースで歌っている曲。希望〜Yell〜は一人でも闘える程の強さを持っている人への応援歌っぽいですが、この曲は少し脆い部分のある人への応援歌ですね。

さあ涙を拭いて

そう迷いのなかで君は君になるのさ

とかね。少し君の年齢が若いですよね、春高バレーの曲だけあって。とにかく、この曲もよく作られています。応援歌は全て同じ曲のように聞こえる問題は併発していますが、それを考慮しても綺麗に作られています。曲にクセもあまりなくて聞きやすいです。

3,紅く燃ゆる太陽
バレーボール・ワールドグランプリ2004』イメージソング。バレーボールのイメージソングとは思えない位、力強い曲です。曲は今聴くと古臭く感じる部分もありますが、ここでこの曲を持ってくることでアルバム自体にメリハリが出来て飽きない仕上がりになっています。曲自体は可もなく不可もなく。ただ山下くんのポエムは純粋にいいなと思いました。

4,I・ZA・NA・I・ZU・KI
ただただかっこいい。「君想フ夜」みたいに、和を全面に押し出しているにしてる訳では無いのに、ところどころ和の要素が散りばめられていて、丁度いいバランスだと思います。かっこよさのなかに艶やかさや、儚さも入っていて、よく出来ている曲だなと思います。丁寧に歌われている曲だと思います。高校生ぐらいでここまでの完成度はすごいと思います。ただ色っぽい曲にしなかったところが大きいですね。

5,LOVE SONG
まぁ、ファーストアルバムだし。そう言って納得できるレベルの微妙さと言いますか。内容もちゃんと考えたのは分かりますし、ハモリもいれてみたりして工夫はしてるんですけど、ありきたりというか。ここで入れなくてもいいんじゃないと思ってしまいます。まぁファーストアルバムだしね。

6,ずっと
NEWSの何がいいって歌唱メンバーが多かったところですね。それも群を抜いて上手かったメンバーが揃っていたところです。ヘタしたらこの曲セクゾンちゃんとかキスマイのアルバムのトリ曲になっててもおかしくないです。とにかく、アルバムの中盤でこの曲を歌に定評のあった増田くんと超大型新人手越くんが歌ってるってことが他のグループとの立ち位置の違いですよね。やっぱりNEWSというグループは個々でもグループ内でユニットを組んでも完成度高いですよね。とにかく、歌詞とかそういうのはおいておいてとにかく、聞いてほしい。確かに言ってることは微妙ですが、とにかく、ハーモニーを聞くだけで心が贅沢になった気がします。そんな曲です。

7,High TEN!
これぞ!ジャニーズのアルバム曲!!!!!って曲です。あまりにも今までの曲の完成度が高すぎて若干気が入りすぎちゃったアナタもこれで安心!いつものジャニーズグループですよ!と言われているかの様な安心感。いつもはこういう曲をありがちでつまらない、流石ジャニーズと貶してはいるものの、少ないとそれはそれで寂しいものなのです。とにかく、安心感と安定感と若さだけの曲。いやー、NEWSってこの時すごい若かったのに、山下くんや錦戸くんがクール系だったから無駄に曲が大人びてるからこれくらいがとっても丁度いい。ありがたいです。いやまじで。

8,恋焼け
声がいい。サビのテンポがいいなと思います。ほぼほぼソロパートですが、草野くんと錦戸くんの声はトーンが近いので二人共かっこよく、何とも形容し難い魅力が合っていいですし、手越くんのソロで高音が入ってさらに曲にアクセントというかしまりが出て構成は上手くできていると思いました。ただこの3人じゃなきゃここまでかっこよく聞こえなかったと思います、人選もすばらしい

9,疾走! Friday Night
錦戸くん、内くんの曲です。まず、曲がめちゃくちゃかっこいい。それに二人共声が曲にすごく合ってる。それから、二人の歌い方?声?が似ているのか、聞いててぶつ切り感がないです。ユニゾンも綺麗です。また、錦戸くんの曲が続くことで恋焼けからの流れも違和感がない。2分30秒にも満たない曲なんですけど、それ以上の満足感のある曲です。

10,Say Hello
Sexy Zoneの「we can be one」と歌詞のテイストは同じです(ラブソング寄りだけど)。この曲は好みすぎて、書ききれないぐらい伝えたいことがたくさんあるんだけど、まず、山下くんのカウントのあとに、錦戸くん以外のメンバーがシャララってコーラスに回ってその後錦戸くんの

君は自分をもっと信じていいんだ

って最高なの…………。二番のBメロ終わると、間奏が入ってCメロ増田くんソロでラスサビなんだけど、この流れもいい。全体的に力が入りすぎず抜けすぎずでヒーリングミュージックかなにかなのか?って思うくらい癒される。あと言うまでもなく、この歌詞は素敵すぎる。とにかく、歌詞、メロディ、歌割り、展開何もかもが良いし、世界平和とかも歌ってるのに、ちゃんとラブソングとしても成立してて、よくできてる。

11,チェリッシュ
TBC Good News CMソング。三枚目のシングル曲です。三枚目ってどのグループもかはちょっとわかんないですけど、今までの売り出し方とは若干違うテイストよ曲が多いんですよね。これも例に然りで、応援歌が多いNEWSにとっては新しい方向の曲だったのかなと思います。作詞、作曲、編曲が一人の人によって行われているので、歌詞と曲のイメージがしっかり一つになっているので、イメージしやすいし、覚えやすい。可愛い曲で、すごい癒される。それから歌割りがよくできてて、適材適所なソロの人選で「いい〜〜〜(悶絶)」ってなる。とにかく優秀。

12,柔らかなままで
ちょっと前(愛なんだとか歌ってた時)のV6が歌ってそうな感じ。Say Helloとチェリッシュが良かっただけあってちょっと霞む印象。ケツメイシのRyojiさんが作詞作曲されてるって特徴以外言うべきことが見つからないっていうか。曲が少し長めで、曲調の変化もないので、ダラダラ続いてる気がして、面白みがない。あと、何回聞いても歌詞が全然入ってこない。他のことに集中したいときに流すのにはピッタリ。

13,NEWSニッポン
バレーボールワールドカップ2003 イメージソング。インディーズのシングル曲(実質1枚目)ですね。曲調がコロコロ変わるので「FRY AWAY〜」からの切り取りと「NEWS! 奇跡起こせ!〜」切り取りではかなり印象が違うのではないでしょうか…。少クラでジュニアが歌ってて良いなと思って借りたら全然イメージと違う…。なんてこともありそうですね。まぁ、1990年代後半から2000年代前半のジャニーズ曲での流行りなんだと思います(嵐が特に顕著)。バレーボールのイメージソング担当はV6、嵐な続き3組目なんですけど、前の2組より、応援歌をよりイメージした曲になってます(そしてその流れはHey!Say!JUMPに続く)。曲調がチェリッシュ、柔らかなままでとは違うので続けて聴くと、印象にも残りやすい曲です。あと、コーラスでJrが入ってる曲としても珍しいです。今でもいろんな場面で披露されるNEWSの曲の一つなので、聴いておくと盛り上がれると思います。

14,夢の数だけ愛が生まれる(A cappella version)
初回盤ラストの曲。後にフルコーラスがシングル「TEPPEN」に収録される夢の数だけ愛が生まれるのアカペラバージョンです。正直アカペラである必要ってなに?って思います。確かにアカペラの方が歌詞が入りやすいって利点はあると思うんですけど、こんなにいい曲をフルで入れないのはなぜ?って思ってしまう。作詞を担当されたzoppさんはら かなり強い思いを持って歌詞を書かれたと思うんですけど、次のシングルにフルを入れてこっちには触りだけってどんな出し惜しみなの?悔しい。フルで聞きたかったなぁ…。

15,Stand Up(Rock version)
通常盤のみ収録。第35回春の高校バレー イメージソング。もともとRight Said FredのStand Upを日本語でJrのグループK.K.kittyがカバーしていたのをK.K.kittyメンバー小山、草野、加藤がNEWSでデビューしたので、希望〜yell〜のc/wでNEWSのカバーとして収録されて、それをRock versionにしたものです(ややこしい)。とにかく、もともと素敵な曲なので、どんなアレンジをしても良いものはいいわけですよ(雑)。touchに収録されてる曲では一番男らしい曲です。たまに拍手とかアレンジがうるさい気もする。

16,チェリッシュ
通常盤のみ収録。チェリッシュより、都会的にアレンジされた感じです。ざっくり言うとお洒落カフェmix。新しく挿入されたのは山下くんのラップ部分ですかね。チェリッシュの優しいイメージをそのままに、ラップで恋愛要素をもっと濃くしてます。チェリッシュがもともと良く作り込まれてる曲なので、このアレンジによってすごく良いってなるわけじゃないです。ただ、こういうアレンジだとこんな風に聴こえるんだなぁって違いを楽しむ曲。

というわけでレビューし終わりました。

全体的に優しい雰囲気の曲が多い気がしました。著名な方に手がけてもらった曲が多いので、一つ一つの完成度が高いと思います。8人体制の最初で最後のアルバムですし、収録されているシングル曲も、今でも耳にする機会の多い曲でもあるので、一聞の価値ありです。

それでは次の更新で。