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嵐―Dream "A" live[通常盤] 全曲レビュー

前回の「Sexy Power3」のレビューがいつもより多くの方に閲覧されたようで、なんだか、もう少ししっかりレビューすればよかったと後悔しています。今回は2008年発売嵐のDream "A" live[通常盤]を全曲レビューしていきたいと思います。イントロダクション含め14曲です。

1,theme of Dream "A" live
イントロダクションです。これを買ったときの当時の私は最初の部分がサーカスのようだと思っていて、夜中におもちゃ箱のおもちゃがでてきてダンスを踊っているようなというか、説明しにくいのですが、このアルバムは幻想的なサウンドを使った曲が多いので、世界観をうまく表現された1曲だと思います。静けさと激しさを曲の前半後半でメリハリをつけて進んでいくので、イントロダクションにしては1分30秒以上と長めですが、聴いてて飽きがきません。次の曲にも上手く繋げられています。

2,Move your body
なんとも言いづらいといいますか。可もなく不可もなく。リード曲にしては、タイトルと不一致ですし、うーんと唸ってしまう出来です。曲もよくできていますし、別に変じゃないんですけど、アルバムのタイトルや、ジャケ写を考えるとこれがリード曲?という疑問が湧いてしまいます。可もなく不可もなく。微妙。

3,Happiness
山田太郎ものがたり 主題歌。いまでもTVで聞く機会がよくある曲です。子供から大人まで親しめるサウンドですし、歌詞が簡単。テンポが早すぎるわけでも遅すぎるわけでもない、王道ポップスです。明るいサウンドが多くて聞くと元気になれますし、口ずさみやすい。とにかく、ああ、これが嵐というアイドルグループの良さだなぁと実感出来る曲。一曲でここまでグループの魅力を出してこれるあたりが、流石嵐。

4,虹の彼方へ
歌詞はありがちで、特筆することはないです。Happinessの次ですが上手く前の曲の元気さや明るさを少し落としながらも繋いだなという印象です。綺麗な曲なので聞いててぐったりすることもないですし構成も考えられてるなと思いました。ただ、歌詞がつまらない。

5,Do my best
もうそろそろ休みたいですと言いたい位アップテンポ。ただ曲はしっかり作られてると思います。ただものすごくパワフルな曲なので、普通に何回か聞いていると疲れます。大野くんのソロから始まるので大野くんのイメージが私の中で凄く強い曲。でもよく考えると、これもまぁ、アイドルにありがちだな~。

6,シリウス
冬の第三角に使われるシリウスという一等星の名前がついた曲。考察になってしまうようで嫌なのですが、彼女は亡くなってしまったのでしょうか…。やはり嵐の中で星をモチーフにした曲は「Beautiful days」が一番ですね。シリウスという題名の割に星感は今ひとつという印象を受けます。まぁ、もう少し緩やかに前の曲とのテンションの差をつけて欲しかったな。付き合った翌日に恋人の浮気を見てしまった感じ。辛い。

7,Flashback
ジャニーズ定番、元カノが忘れられなくて、女々しくて辛いよ〜。な曲。お洒落なサウンドに上手くさらっと重い想い(韻を踏んでみたりして)を載せたなと思います。これはRAPがいいなと思います。とにかく、全体的に櫻井くんにあってる曲なんですよね。歌詞は置いておくとして、曲の出来は、アルバムオリジナル曲の中では1,2を争うくらい良く出来ていると思います。構成的にFlashback→シリウスでもよかったんじゃないかなと思いました。

8,Dive into the future
ダサい。とにかくダサい。ガッツリ踊るナンバーっぽくもないし、煽り曲でもない。しっとり聞かせる曲でもないし…。どうしたいんだ嵐!!!という疑問をふつふつと湧き上がらせてくる曲。無駄にいじくってるサウンドも近未来感ではなく、近未来とはこうだろうと予想していた1980年代って感じを醸し出している。ここまで古臭いのもどうなんだまじで。

9,声
なんだかなぁ、私の勝手な嵐のイメージと離れた曲。聞いていて疲れるし、曲も良くもなく悪くもなくはっきり言ってつまらない曲だなという印象です。テンポがゆっくりでも失恋ソングにしなければもう少し変化球な曲ができて聞きごたえもありそうなんですけどね…。

10,My Answer
一昔前のワールドカップバレーの応援歌。終始My Answer感はないです。ラップにもAnswer感はないのでもうこの曲、Your Summerとかにしたら、って感じです。曲は微妙です。良くはないです。とにかく二番煎じ感は否めないし、こんな感じになるなら入れなくても良かったのでは?と言いたくなる曲です。

11,Life goes on
私は好きです。曲はそんなにひねってるとは思いませんが上手くメンバーの歌でカバーしていると思います。ジャニーズらしい曲だと思います。今までずっと気合を入れた歌い方が多かったのですが、この曲はそんなに気合を入れてなくてちょっと気怠そうな歌い方が歌詞とか音に合ってるなと思いました。

12,Step and Go
「GRA」エンディングテーマ。嵐には珍しい曲です。歌ってることは嵐っぽいんだけど、いつものシングル曲とは一味違いますね。どっちかというとカップリングだったり、アルバム収録曲なイメージです。シングルカットされている割に盛り上がりにかける印象は受けます。悪くはないですが、良くもない。この曲を出した当時、アイドルとしての大きなターニングポイントというか、波が来ていた嵐だからこそ歌えた曲。そうじゃなかったらあそこまで売れなかっただろうなと思います。とにかく、歌詞も曲も地味でありきたり。

13,YOUR SONG
「観光立国ナビゲーター 観光大使 Arashi Message from Japan」CMソング。最初はああ、こういう系だなという入りだしなんですが、すぐに曲の雰囲気が変わります。アルバムタイトルに寄せて曲の途中に幻想っぽい音が入っていてうまく出来ていると思います。聞きやすいです。しかし歌詞はあんまりですね。3月のみんなのうたとかになっていそうな曲です。歌詞はアレですが、明るい曲でかなり聞きやすいです。嵐の声に合ってるんだな、この曲。

14,Once Again
このアルバムのオリジナル曲の中で最もよく出来てると思います。ラップもかなりシンクロしていますし、ラスサビでの盛り上がりも充分だと思います。それと、イントロとアウトロで同じメロディですがアレンジが違うので最初では挫折というか、寂しげで悲しげな表情が現れていて、最後は音が豪華になり、立ち直った感じで、希望や決意なんかが上手く表現されているなと思いました。これがボーナストラックだなんて。ほんとうによくできているし、私の中で「Dream "A" live」というアルバムのジャケットとこの曲のイメージが、ピッタリ。

というわけで14曲(イントロダクション含む)レビューしていきました。いい曲も微妙な曲もごった煮という感じで、なんとも言い難いのですが、良い曲は本当によく出来ているので一見の価値ならぬ一聞の価値ありです。ただ一番最初に借りたり、最近興味を持ち始めたという方にはお勧めできません。当時はまだ発展途上という感じで、曲の良し悪しがかなり露骨に現れていますので、嵐もアイドルグループでこういうありきたりアイドルソングも歌うんだなと理解した上で聞くことをオススメします。

更新頻度、もう少し上げて行きたいと思います。